弁護士紹介
ごあいさつ
昔から、人の悩みごと相談を受けることが多くありました。
悩みごとを聞いて、アドバイスをしたりするのが好きでした。
ただ、それだけでは何の解決にならないことがあることも、いやというほど学びました。
いつの間にか、法律の力をもって、積極的にご相談者の状況が変わるように動くことのできる
「弁護士」
という仕事に魅力を感じている自分がいました。
人間である法律家が解決できる悩み
(AIにできることと、できないこと。)
人間である法律家が解決できる悩みには、簡単に分けると、2種類の悩みがあることになります。
・既存の法律や裁判例の解釈・適用で解決できる悩み。
・既存の法律や裁判例の解釈・適用では解決できない悩み。
近年の「AI」の台頭で、前者の悩みを解決するために、弁護士に依頼する、ということの意味は(なくなりはしませんが)減少しているように感じます。
むしろ、弁護士も「AI」とうまく付き合っていくことが求められていくでしょう。
弊所も、複数の「AI」を導入し、業務効率を最大化しております。
これにより、より多数の方々のお悩みを、より迅速に解決できるようになっております。
https://legalforce-cloud.com/lawfirm_customer
他方、今のところ、新しい法律や裁判例を創造したり、新たな解釈をしたり、こういった行為は「AI」の得意ジャンルではないようです。
また、証拠の評価、事実の認定、こういったことも「AI」は手が及ばないようです。
証拠の評価、事実の認定を争う交渉・訴訟の場で、「AI」の助けを借りることは、今のところ難しいな、というのが実感です。
弁護士も、時代に合わせて、新たなフェーズを目指さなければならないのだと思います
新しい弁護士像への挑戦
- 【分野特化】した【スペシャリスト】でなく
- あえて【様々な分野】で力を発揮できる【ディープジェネラリスト】に
私は、当初、弁護士法人岡山パブリック法律事務所という公設事務所に入所いたしました。
公設事務所とは、
お金がないために弁護士に依頼できない方の事件
他の事務所が引き受けられない難件
を引き受けるためにできた事務所です。
法テラスのスタッフ事務所がいわば「国の機関」であるのとは異なり
あくまで、弁護士会が、自らの力で設立した、あくまで「私的な法律事務所」です。
そこで私は、かけがえのない経験をいたしました。
現場はいわば「野戦病院」のようなもので、それぞれの弁護士が、一生懸命ご依頼者と向き合い、
土日祝日を問わず、朝から晩まで仕事に没入しておりました。
手がけさせていただいた案件は、初年度で100件を超えるもので、一気に経験値を積むことができました。
優秀な先輩弁護士、事務局の方々に支えられ、分野を問わない仕事をさせていただいたのです。
独立当初、私は、特化した専門分野がないことに悩みを抱いておりました。
弁護士は急増し、何でも屋のような弁護士は、どんどん淘汰されるようになる時代になったのです。
私も一生懸命、特化した分野を作ろうとしました。
しかし、特化できるほど、同分野の事件ばかり引き受けることができなかったのです・・・
また、企業法務に特化した事務所に就職した経験もありませんでした。
そんな悩みを、信頼できる事務員が解消してくれました。
「単なる【何でも屋】ではなく、どんな分野の案件もできる、それは強みじゃないですか」
私は、気づきました。
これまで、多数のご相談・ご依頼を受ける中で、様々な分野で相当鍛えられてきたことに。
弁護士法人岡山パブリック法律事務所の尊敬するボス弁の言葉をの意味が、はっきり分かった瞬間でした。
「依頼者が弁護士を育てる」
何と沢山のご依頼者によって育てていただいたことか!
今では、経営者の方の企業法務はもちろん、経営者の大事な従業員の方々、そのご家族の方々の私的な法的トラブル、その双方に力を発揮できることに、自信を持つことができているのです。
新しいことへのチャレンジ
【紛争解決から予防法務へ】
これまで弁護士は、「紛争解決」を業務としてきました。
しかしながら、法的に「紛争解決」したとしても、そこには、怨嗟や人間関係の断絶が残ることが分かってまいりました。
法的紛争解決は、人の心を必ずしも救わないのです・・・
じゃあどうすれば?
紛争を予防してしまえばよいのです。
全ての紛争を予防できないとしても、自分でできる範囲で予防することができれば、それだけ人の不幸は減るはずです。
弁護士ができる紛争予防は何か?
できることは、労使関係を含む企業法務、相続であると考えるにいたりました。
そこで、
【くりこし顧問】
【相続紛争予防】
に軸足を移したのです。
【くりこし顧問】
これまでの固定観念に縛られない新しい顧問のカタチです。
経営者の方々が、「今月は弁護士に頼むことがなかったし、顧問料を損したなあ」と感じることなく、WINーWINの関係が築けるように考えたものです。
携帯電話の「ギガの繰越」のように考えていただけると分かりやすいかと思います(もちろん法的な仕組みは、それとはまったく異なります)。
くりこし顧問は、余った顧問料を携帯電話のギガのごとく、次月以降にくりこします!
また、前述のとおり、積極的に「AI」を取り入れることで、例えば、契約書チェックをより迅速に行える体制を整えております。
【一般社団法人ふぁみりーサポートひなた】
これまでの弁護士は、主に「争族」(あらそうぞく)の問題を取り扱ってきました。
「あらそうぞく」とは、相続をめぐり骨肉の争いを繰り広げる親族のことを言います
しかし、この問題は、法的に最終解決が訪れても、親族間には修復不能な溝ができます。
本来なら、何かあったときに助け合える、そんな大事な絆が壊れてしまうのです。
私は、こういった事態を未然に防ぐため、
税理士・司法書士・行政書士
とともに、一般社団法人ふぁみりーサポートひなたを設立することとなりました。
私は、この仲間たちと、任意後見、遺言、民事信託など様々な法的制度を使い、「争族」トラブルが起きないよう、活動しております。
弁護士としての夢
【皆が法的サポートを受けられるように】
国が、そんな理想を実現させるために作った仕組み、それが法テラスです。
しかし法テラスの報酬は、本来あるべき弁護士の報酬の2分の1から3分の1だと思っております。
当然、このような報酬では弁護士自身が生活していくこともできません。
多くの弁護士は、利用したくても利用できない現状にいる、そんな制度なのです。
だって、弁護士だって生きていかなくちゃならないのです。
私も基本的に受けることはしておりません。
なぜこんなことになっているのでしょう?
私は(睨まれるのを覚悟のうえで)、日本弁護士連合会や全国の弁護士会が、国に対し、法テラスの報酬を上げるよう発言できるだけの国民の方々からの支持を得ることができていないのです。
じゃあどうすればよいのでしょうか?
私は、国の機関ではない、私設の事務所が、一切「儲かる仕事」をせず、
お金のない方の事件
他の事務所が引き受けない難件
だけを引き受けることだと思っております。
実は、公設事務所も、過払い金の回収や、私選の刑事弁護を受けることにより、かろうじて経営が成り立っているという現実があります。
危うい野戦病院を維持するために、一生懸命経営努力もしているのです。
しかし残念ながら、これはそう簡単に国民の皆様に伝わるものではなく、その信頼を勝ち取ることができるメッセージを発するまでには至りません。
儲かる仕事を一切しない私的な事務所がある、これでやっと国民の皆様の信頼・支持を勝ち取ることができるのではないでしょうか。
この夢は、(私は楽観的なので)多くの支援をいただけるものと信じております。
これで、やっとあまねく、誰もが法的なサポートを受けることができるようになるのです。
正直、私一人では達成できるものでもなく、私の代で完結できるものでもないと思っております。
(そこまで楽観的ではありません)
でも、それを実現できるだけの礎だけでも築きたい。
これが、弁護士としての私の夢です。
弁護士 丹羽 一裕
プロフィール
注力分野
- 中小企業法務、M&A
- 遺言相続・任意後見・民事信託
- 犯罪被害者支援
所属団体
大阪弁護士会
一般社団法人弁護士EAP協会 会員
一般社団法人ふぁみりーサポートひなた 代表理事
経歴
大阪出身
甲陽学院中学校入学
甲陽学院高等学校卒
京都大学法学部卒業
旧試験合格後、大阪修習を経て2008年弁護士登録(旧61期)
2008年 弁護士法人岡山パブリック法律事務所入所
2011年 岡山県にて「丹羽法律事務所」開設
2015年 「にわ法律事務所」として大阪市内に移転
2020年 一般社団法人ふぁみりーサポートひなた代表理事に就任
家族信託、任意後見などにも取り組む
2023年 くりこし顧問を開始
セミナー多数